「お金がないから通えない」と諦める前に。自立支援医療というお守り

「これ以上、通い続けるのは無理かもしれない」

お財布の中身を見て、そうため息をついたことはありませんか。
こころの病気は、治るまでに時間がかかるものです。
通院代や薬代が積み重なっていくのは、今のあなたにとって、とても大きな不安ですよね。

でも、お金のことを理由に、自分を助けるための治療を諦めないでほしいのです。
「自立支援医療(じりつしえんいりょう)」という仕組みを使えば、病院で払うお金をぐっと減らすことができます。

手続きと聞くと難しく感じるかもしれませんが、大丈夫です。
あなたが少しでも安心して、ゆっくり休めるようになるための「お守り」の作り方を、私と一緒に見ていきましょう。

目次

窓口で払うお金が「3分の1」に減る安心

病院や薬局の窓口で、保険証と一緒に「受給者証」というカードを出すだけで、あなたが払うお金は今の3割から1割に変わります。

たとえば、今まで3,000円払っていたとしたら、それが1,000円になるイメージです。
浮いた2,000円で、ちょっと美味しいものを食べたり、ゆっくりお茶を飲んだりして、自分を労わってあげることができます。

さらに、住んでいる場所や収入によっては、「1ヶ月に払うお金は、どれだけ通ってもこれ以上はかからない」という上限が決まることもあります。
「今月は病院にたくさん行ったから、生活費が足りない」 そんな心配を、もうしなくていいのです。

ステップは3つだけ。役所へ行く前に確認すること

「手続きなんて、今の自分には無理そう」 そう思うかもしれませんが、一つずつ進めれば大丈夫です。

STEP
病院の先生に相談する

まずは、いつもの診察で「自立支援医療を使いたいです」と伝えてください。
先生が、申請に必要な「診断書」を準備してくれます。

STEP
必要なものを用意する

保険証やマイナンバーカードなど、持っていくものはいくつかあります。
厚生労働省の案内

  • 自立支援医療支給認定申請書
  • 医師の診断書
  • 同じ医療保険世帯の方の所得の状況等が確認できる資料
  • 健康保険証(写しなど)
  • マイナンバーの確認書類

でも、全部を完璧に覚えなくていいですよ。
役所の窓口で聞けば、足りないものを優しく教えてくれます。

STEP
お住まいの地域の役所へ行く

「障害福祉課」などの窓口へ、書類を出せばおしまいです。
もし外に出るのがつらければ、ご家族に頼んだり、郵送で受け付けてもらえたりする場合もあります。

窓口の人は、あなたと同じように悩んでいる人を、毎日たくさん助けているプロです。
「うまく説明できないかも」と不安にならなくても、今のあなたのままで訪ねてみてください。

いつから安くなるの?

手続きが終わると、その日からすぐに使えるわけではありません。
専用のカード(受給者証)が届くまでには、少し時間がかかります。

でも、安心してください。
「申請した日の控え」を病院で見せれば、その日から1割負担にしてくれる場所も多いです。
まずは、受付のスタッフさんに「手続きをしてきました」と伝えてみてくださいね。

知っておくと安心な、3つの注意点

自立支援医療を使うときに、あらかじめ知っておいてほしいことがあります。

指定された場所以外では使えません

この制度は、あなたが申請した「いつもの病院」と「いつもの薬局」だけで使えます。
風邪を引いて別の内科へ行ったときなどは、いつも通りの3割負担になるので気をつけてくださいね。

1年ごとに「更新」が必要です

お守りの期限は1年です。
期限が切れる前に、もう一度手続きをする必要があります。
「そろそろかな?」とカレンダーにメモしておくと、うっかり忘れを防げますよ。

診断書にはお金がかかります

手続きに使う「先生が書く書類」は、もらうときに数千円ほどかかることが多いです。
「安くするために、最初だけ少しお金がかかる」ということだけ、心の準備をしておいてくださいね。

さいごに

お金の不安は、心の健康にそのままつながっています。
この制度を使うことは、あなたがわがままを言っているわけではありません。
あなたがまた笑えるようになるために、社会が用意してくれた「当たり前の権利」なんです。

一人で抱え込まずに、使えるものは全部使ってしまいましょう。
あなたが少しでも穏やかに、今日という日を過ごせることを願っています。

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